Shing02の活動がよくわかる「SING02 INDEX -22.com」というサイトがある。
彼の曲の紹介や、歌詞を掲載したりするだけでなく「僕の核」という書き物もSing02によって書きおろされているので紹介したい。
以降はこのブログの中でも珍しく文章的に重い内容となっているので、閲覧される方は注意していただきたい。
「僕と核」は無知な自分にとって一番わかりやすかった
2011年に震災があって以来、放射能という言葉について知識を深めようといろいろ調べた人も多いと思う。
そしてSiong02の「僕と核」に行き着いた人も少なくはないだろう。
僕もその一人である。
放射能自体が人類にとって未知な部分が多すぎるという性格上しかたのないことだが、専門的なワードや数字が難解なために間違った認識を招いてしまう結果になりやすい。
「僕と核」は、それをわかりやすい言葉で自分に説明してくれた大切なテキストである。
ウクライナ、ベラルーシ近郊の現状を知ればわかる通り、今も被ばくによる被害は拡大している。本人の意思とは関係なく奇形で生まれてしまったばかりに見捨てられた新生児たちを保護する施設も年々増えているようだ。その奇形という認識を遥かに覆すような状態の姿は見るに耐えない。
自分の体よりも大きな瘤をもって産まれてきた子供や、内臓が外に出てしまった状態で産まれてきた子供。指が一本多く産まれてきたというのは幸運にさえ感じてしまうほどだ。
健康とよべる胎児は40%ほどで、そのうちのほとんどが喘息やアトピーに悩まされているという。
福島県の近郊も同じく2011年から放射能による被ばくは始まったばかりだ。その被害は日を負う毎に蓄積され顕著になって現れるとされる。
それが懸命な行為であるかはわからないが、放射能疎開をしている人も多い。
時間が経ってみないとわからないこともあると思うので一番の防衛策ではあるだろう。自分の病気だけでなく、望んで産まれてきた子供達に影響があることだけは避けたいという親心というものだ。
sing02の「僕と核」は2006年に執筆されたものなので、事故以前の原発から漏れ出した放射性の原子などの危険性に言及しているものなのだが、事故が起こった後のこれからの被害を想像するといたたまれなくなるかもしれない。
現在は原発の話は不思議とタブーのようになっている。現代の科学では計り知れないものであるために政府までもが自然と目を背けてしまっているのかもしれない。
放射能の被害は重大な病気の引き金になるだけなので、おそらくこれから先も”断定はできない”という言葉でほとんどの被害が片付けられるようになるだろう。
政府によって改ざんされる前の放射線の安全基準でさえ疑問が残るのに、改ざん後は知らぬ存ぜぬを国をあげて貫き通すことになると予想される。
つまり、東電も国も責任を負う気がないことの意思表示であり、自分の身は自分で守らなくてはならない。
その被害から身を守ためには、知識を身につけて回避するほかはない。
Sing02は、事故の前から積極的に知識を深め「僕と核」を書き下ろしている。
執筆にも相当時間を費やしたはずだ。その行為には頭が下がる。
私たちは検索するだけでそれに辿り着いて、しかも無料で読むことができる。
スーパーに買い物へ行っても、食材は産地を選んで買うこともできる。
国やメディアに与えられた情報を鵜呑みにしたり、ただ売っているものを買わされる生き方よりも自分で選択することが正しい。
国が推奨するオール電化で住居を購入したとしても、失敗に終わった現在となっては誰も保証してはくれない。
メディアと国が太いパイプで繋がっている以上は情報も有力者にとって都合の良いように偏ってしまうのは当然なことである。
政府が国民を騙すわけではないのかもしれないが、政治家にとって都合の良いように大衆が扇動されることは間違いない。
自分で選択する豊かな人生を歩むためにも、まだ「僕と核」を読んでいない方はこれを機会に一読することをおすすめしたい。