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HIP HOPの垣根を越えてあらゆるジャンル層から支持されてきたNujabesu。

2010年に交通事故で惜しくも逝去してしまったが、彼が生きていたら日本の音楽シーンも違ったものになっていたかもしれない。

2014年に朝番組の”ZIP”にて、テニスの錦織圭選手の好きな曲にNujabesuのLuv (sic.)とこたえたことがYahooニュースで取りあげられて再び注目を浴びたことは有名。

 

HIP HOPというとラッパーを思い浮かべてしまうが、NujabesuはDJ、トラックメイカーである。

当時、日本においてはギャング性一辺倒だったHIP HOPの可能性を広げた人物の一人である。

 

 

なぜ評価されたのか?

まず、JAZZとの融合を果たして日本においてのJAZZY HIP HOPを確立したこと。

当時から熱狂的な支持層もいたが反対に「黒くない(ファンキーではない)」「チャラい」などとディスられていたが、JAZZと融合している時点で黒い。ただ、同業の中で群を抜いてお洒落なサウンドだったために受け入れられなかったこともあった。

しかし、そのサウンドは今までHIP HOPに興味のなかった女性のファン層などを獲得。

日本を代表するファッション・ブランド、”コム・デ・ギャルソン”の2004-2005秋冬パリコレでミュージック・ディレクターとして起用されたことで海外でも有名になった。

ちなみに、ちょっとお洒落なアニメ「サムライ・チャンプルー」が同じく海外でも人気が高いのはNujabesuの曲が起用さてていることも影響している。

 

この動画は彼の他界後に海外からyoutubeにアップされたもの。先ほど取り上げた錦織選手のお気に入りのアルバムの一曲。

 

このジャンルも今は乱立状態であるが、Nujyabesuがパイオニアだったことは間違いない。

ピアノのパートは少々音質が悪い気もするが、アナログ感を演出するためだったという説がある。

生きていれば、もっとピアノなどの生音とのセッションした音源が出回ったかもしれないのが残念だ。